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第7回 久留米大学 ダイバーシティ・インクルージョン(DI)Dayを開催しました

去る11月21日(金)に、第7回 久留米大学 ダイバーシティ・インクルージョン(DI) Dayを開催しました。

久留米大学学長であり、DE&I推進運営委員会委員長を務める内村直尚先生の開会挨拶に続き、第一部が行われました。
第一部では、令和6年度「ライフイベントと研究活動両立支援金制度」の採択者3名および、令和5年度「ライフイベント/スタートアップ支援金制度」の採択者1名による研究発表が行われました。

  
 
 
 

第二部の特別講演では、株式会社タカギ 総務人事部長の松田理恵氏をお迎えし、「タカギのボトムアップ型DE&I推進」と題してご講演いただきました。

 

松田氏は、株式会社タカギにおいて男性育児休業取得率を3年間で0%から100%へと大幅に向上させ、この取り組みにより News Picks for WE CHANGE AWARDS 2025 個人部門において大賞を受賞された方です。

松田氏は、幼少期からジェンダーに対する問題意識を持ち、これまでの実体験をもとに、女性の働き方や職場環境への理解を深める取り組みを継続してこられました。

ご講演では、特に男性社員の育児休業取得率向上に向けた具体的な取り組みとして、以下の事例が紹介されました。

  • 育トレミーティングシート
  • 育トレブック
  • 管理職による座談会
  • 両立を実現している社員の体験談の共有
  • 育休から復職した女性社員が、出社前に自宅でどれだけ家事・育児を担っているかを「見える化」する取り組み

男性の育児休業というと、家事や育児に十分に関与しない、いわゆる「取るだけ育休」をイメージされる方も少なくありません。しかし、育トレミーティングシートに寄せられるコメントの多くは、妻側から会社への感謝の言葉であるとのことでした。

これは、松田氏らが「育休中に行うべきこと」を具体的に整理した「育トレブック」を作成し、育休取得前の男性社員に配布していることが背景にあると考えられます。こうした取り組みにより、男性社員は「取るだけ育休」ではなく、「家族から喜ばれる育休」を実践できていることが紹介されました。

また、松田氏が紹介された「女性の愛情曲線」も印象的でした。
女性は結婚前後には配偶者に愛情を注ぎますが、出産後はその愛情の多くが子どもに向かいます。子どもが成長し、中学・高校期になると、子どもへの愛情は徐々に低下し、配偶者への愛情が回復するグループと、回復しないグループに二極化すると言われています。

この違いを生む要因が、子どもの誕生前後における夫婦での子育ての共有であるとのことでした。
子育ては「幸せ」「嬉しい」といった喜びの感情だけでなく、夜間の頻回な覚醒など、心身の負担を伴う場面も多くあります。こうした多様な感情を夫婦で共有することが、将来的な夫婦関係にも影響を及ぼすという説明がなされました。

講演の中で松田氏は「男性の皆さん、子供が成長した後に女性(妻)の愛情を取り戻せるように、子育てをしておられるでしょうか?」と問いかけられ、「もし不安を感じた方は、今からでも遅くないので、積極的に子育てに参加しましょう!」とメッセージを送りました。

こうした取り組みの成果として、男性育児休業取得率の大幅な向上にとどまらず、タカギの女性管理職比率が2020年の3.8%から2025年には9.6%へと上昇したことも紹介されました。

さらに、2024年からは生理痛の疑似体験を行った後に、経営層やトップ層を対象とした懇談会を開催するなど、多角的な取り組みを実践していることも報告されました。
女性はインポスター症候群(詐欺師症候群)に陥りやすい傾向があることから、女性のキャリア支援セミナーの開催や、働く女性同士の社外ネットワーキングの構築・紹介などを通じて、エンゲージメント向上にも努めている点が紹介されました。

講演の最後には、今後は「働きやすさ」にとどまらず、「働きがい」のある組織づくりを目指していきたいという今後の展望が語られました。

質疑応答では、不妊治療への配慮や、産後うつを減らすための支援についても話題となりました。
特に、出産後2〜4週間の間に誰かがそばにいることや、夜間授乳を手伝うなどして睡眠時間を確保することが、産後うつの予防につながること、また育児休業を取得して実際に育児や家事を経験することで、復職後も「何を手伝えばよいか」が具体的に分かるようになる点が指摘されました。

さらに、男性育児休業は売上や利益に直接結びつくものではないものの、男性育休を推進する企業として多くのメディアに取り上げられることで、企業ブランディングにつながるという点も強調されました。

 

会では、最後に第一部の研究者発表の中から優秀賞として、救命救急センターの西木戸文さんが選ばれ、DI推進室長の石竹達也先生から賞状が送られました。


第7回DI Dayには、オンデマンド配信希望者も含めて97名の方が参加されました。

 

 

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