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性の多様性に関するセミナー

「性の多様性に関するセミナーー生物学的視点で性の多様性をとらえようー」

国内で、性的マイノリティを自認する人は8?10%とされ、日本人の左利きやAB型の血液型とほぼ同じ割合と言われます。しかし性の多様性の社会的認知はまだまだ発展途上であり、教育現場を含む社会全体での取り組みが求められます。久留米大学では、性の多様性を生物学的・科学的な視点から捉えるためのセミナー「性の多様性に関するセミナー」を開催しました。
※写真クリックで拡大表示
日時:6月8日(土)15:00~16:50
場所:久留米大学御井本館12A教室
次第:司会:DI推進室(医学部内科学講座心臓・血管内科部門) 深水 亜子
 
1、開会の辞 久留米大学学長 内村 直尚
2、久留米大学のDI推進活動について D推進室副室長 守屋普久子
久留米大学DI推進事業活動報告(PowerPointダウンロード)
3、講演 九州大学名誉教授/久留米大学医学部客員教授 諸橋憲一郎 氏

「性スペクトラムという新たな性の捉え方」
4、講演 総合研究大学院大学名誉教授 長谷川 眞理子 氏
「ヒトの性差とジェンダー」

5、質疑応答

6、閉会の辞 久留米大学副学長 荒井 功

開催方法:対面とオンライン
参加者:89名(対面49名、オンライン40名)

諸橋憲一郎氏は、30年にわたり生物の性について研究をされており、雌雄を二項対立で捉えるのではなく、連続する表現型として捉えるべきという「性スペクトラム」の考え方の第一人者です。本講演では、自然界には、逆の性に擬態する鳥やトンボ、何度も性転換する魚が存在することを紹介。ヒトの身体も性ホルモンや遺伝子、環境、ストレス、薬物、食べ物によって、オス化の力、メス化の力が働くとともに、一生の中でも性スペクトラム上の位置は変化することを説明しました。

講演要旨 諸橋 憲一郎 氏 こちら >>
久留米大学FD・市民公開講座(諸橋先生配布資料)(PowerPointダウンロード)

長谷川眞理子氏は、行動生態学、自然人類学の専門家で、特に霊長類などの野生動物の研究を重ねつつ、人間の進化と適応についても研究されています。哺乳類は性の染色体で性決定するが、単純にXXとXYでオスとメスが決まるわけではなく、外性器や脳の性分化は、Y染色体上のSRY遺伝子が引き金となって、一連の性ホルモンの働きで達成されるので、個体差が生じる余地は大きいこと。またヒトの心と行動は脳が作り出すものであるが、脳の性分化は文化環境が大いに影響することを説明しました。

講演要旨 長谷川 眞理子 氏 こちら >>
性差とシェ〓ンター〓久留米;長谷川先生配布資料(PowerPointダウンロード)

講演後の質疑応答では対面参加者との活発な質疑応答が繰り返され、盛会のうちに終了しました。

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